基本的な仕組み

■スタッドレスタイヤの仕組み

スタッドレスタイヤには、いくつもの溝が刻まれています。
この溝がスタッドレスタイヤの最も大きな特徴です。
この溝は、積雪路や凍結路における走行に大きな効力を発揮してくれます。
中にはゴム製の突起がいくつか表面に付いているものもあります。
この溝や突起がスパイクタイヤのような効果を生むのか、と思いがちですが実はそうではありません。

スタッドレスタイヤは「どのようにして溝の中へ雪や水を吸収させるか」という部分を重視して開発されていきました。
つまり、路面にある雪を溝に食い込ませることで、グリップを得ることができるのです。
さらに、凍結路の氷面を溝の中に吸収することで、摩擦を得るという仕組みが出来上がるのです。

誕生背景

■スタッドレスタイヤの誕生背景

スタッドレスタイヤは、スパイクタイヤが開発、販売禁止となった後に生まれました。
スパイクタイヤの開発や販売が禁止されたのには、明確な理由が存在します。

このスパイクタイヤが誕生した当時は、冬場の凍結した地面や積雪路などで安定した走行ができる高機能なタイヤとして、全国の多くのドライバーに評価を得ていました。
しかしその一方で、スパイクタイヤを使用することによって発生するある問題が少しずつ露呈し社会問題に発展していったのです。
その大きな問題の一つが、「アルファルト地面に対するダメージ」です。
タイヤの表面に付いた金属製のスパイクがアスファルトを削り、道路に大きなダメージを残していったのです。
さらに、それによってアスファルト地面から粉塵が巻き起こり、人体へと入っていき、人間に対しても悪影響を及ぼすという事態にまで発展しました。
この粉塵はドライバーではなく歩道を歩いている人の目や鼻といった呼吸器間などから入るため、簡単に防ぐことができないのです。

この事態が北海道や当方地方などの降雪が多い地域で多く見受けられたため、各自治体で「スパイクタイヤ禁止条例」を施工していきました。
また遂には、1986年に通産省からスパイクタイヤの出荷削減が出荷削減が指導されるようにもなりました。
それにより、スパイクタイヤを利用する人は一気に減っていってしまいました。

この時に某大手タイヤメーカーが開発したのがスタッドレスタイヤです。
スパイクタイヤの問題点を一切なくし、逆に滑り止めとしての機能をさらに特化させたのがスタッドレスタイヤです。
このスタッドレスタイヤは一気に全国に広まり、特に降雪が多い地域の車所持者には無くてはならない存在のものとなりました。

使用前のチェック

スタッドレスタイヤの溝というのは、実はかなり計算された作りになっており、タイヤの持つ機能の中心となっている部分でもあります。
タイヤは基本的のゴムで出来ているので、長時間、長期間使用することによって表面が次第に摩耗していきます。
この摩耗によって、溝の深さもどんどん浅くなっていきます。

スタッドレスタイヤの溝は、このタイヤの肝とも言える部分です。
つまり溝がどんどん浅くなることで、スタッドレスタイヤの機能もどんどん低下していきます。
それに気付かずタイヤを使用し続けていると、思わぬ事故に遭遇してしまったりすることになるのです。

定期的にタイヤの状態を点検したり、メンテンナンスを行うことは、大変重要なことです。
点検を行う際は、タイヤの溝が浅くなっていないかという点を重視しておきましょう。

また、スタッドレスタイヤは基本的に降雪が多くなる冬の時期に使用するものです。
つまり春から秋の間はほとんど使用しないということになります。
この使用しない保管期間中に、ゴムが劣化したり、タイヤの空気圧が減るということも考えられます。
タイヤの状態が悪いと走行に直接影響を与えてしまいます。
普段のタイヤだと、普段から使用しているため異変に気が付きやすいですが、スタッドレスタイヤのように普段使用しないタイヤだと、異常のある状態で走行していても異変に気がつかないものです。

使用しない期間中は、正しい方法で保管し、なおかつ使用前には入念にチェックしておきましょう。

性質や特徴

■スタッドレスタイヤの基本的な性質と特徴

スタッドレスタイヤの大きな特徴であり、なおかつ機能の中心となっているのは、タイヤに刻まれた「溝」です。
このスタッドレスタイヤが誕生する前に、同じ役割として利用されていたのはスパイクタイヤと呼ばれるタイヤです。
このスパイクタイヤという種類は滑り止めのためにタイヤの表面にいくつものスパイク(スタッド)が付いていましたが、スタッドレスタイヤにはこのスパイクが一切附属されていません。
スタッドレスタイヤが開発されるにあたり、構造の基板となったのは「環境への配慮」という面だからです。

スタッドレスタイヤを使用する時は、スタッドレスタイヤの特徴やその性質や機能を知り、定期的なメンテンナンスを怠らないうよう意識しましょう。
スタッドレスタイヤは大変性能が良く、降雪時や凍結した地面の状態での運転に大きな効力を発揮するタイヤですが、メンテンナンスを怠り、何らかのトラブルを抱えた状態で運転した場合事故をスリップを起こしてしまったり、最悪の場合事故を起こしてしまうこともあります。
そうならないように、降雪が多くなる冬が来る前に、あらかじめ所持しているスタッドレスタイヤの状態を確認したり、使用前にも空気圧や使用状態などをしっかり見ておきましょう。